「そのまま」使えるエクササイズ動画集
5/16にエクササイズ動画集をリリースしました。
詳細は、こちらから↓
「そのまま」使えるエクササイズ動画集
Part①では、なぜ「動画」なのか?について触れました。
Part②では、
なぜ「有料」なのか?というテーマで、皆様にお伝えしたいことを書いていきます。
無料のトレーニング動画が溢れる現代に、有料で動画を販売した意図とは?
「無料」っていいこと?
「無料」が当たり前になってない?
本題に入る前に、まずは「無料」のエクササイズ動画に潜むリスクの話をしましょう。
無料でたくさんの動画が視聴できるプラットフォームといえば、YouTubeですね。試しにYouTubeで「トレーニング」と検索してみてください。
5/19(火)現在、無数の自宅トレーニング動画がヒットします。どれも編集が素晴らしく、動画としてのクオリティーは非常に高いものばかりです。
しかし、そこに「アスリートが競技力を向上するため」という前提条件を加えると、たくさんのリスクが潜んでいることを理解していますか?これを理解していないと、意味のない、もしくはマイナスな情報を掴む羽目になります。
一体、どんなリスクが潜んでいるのか簡単にご説明します。
無料トレーニング動画に潜むリスク
先日、Twitterで「YouTubeでトレーニングを探すことに潜むリスク」について投稿し、多くの方から反響がありました。(※あくまでアスリートが競技力向上を目的としている場合です。)
私がリスクを感じたのは、以下のような現象に対してです。
- ボディーメイクやスタイルアップ目的の動画が多いこと
- 一般の方向けの動画が多いこと
- スキルコーチが作った「◯◯するトレーニング」というタイトルの動画が多いこと
こういった動画の何がアスリートにとってリスクになるのかというと、
- 間違った情報が含まれていること
- アスリート向けではないこと
です。
根拠のないことを言っていたり、効果を誇張している場合が多いと感じます。
また、どれも「トレーニング」という言葉で総称されてしまいますが、目的がどこにあるのかによって全く別物になります。
目的の重要性
「目的」は手段を決める上で、必ず必要なものです。
ナビで道を調べるときに、必ず入力するものがありますよね?
「出発地」と「目的地」です。
「目的地」が違えば、ルートは変わります。
それと同じことがトレーニングにも当てはまります。
「競技力の向上」が目的なのか?
「見た目を良くすること」が目的なのか?
「楽しく体を動かすこと」が目的なのか?
それぞれ、最適なルート(手段)は違います。それを認識して、情報を選びましょう。
これについては、S&Cコーチの河森さんがわかりやすく記事にしてくださってますので、こちらをお読みいただくことをお勧めします。
アスリート向け動画とYouTubeの相性
先ほど述べたように、YouTubeには見た目の改善を目的としたトレーニング動画や、楽しく体を動かせるような動画が検索上位を占めています。
一方で、アスリート向けの動画もありますが、視聴回数は多いとはいえません。
この理由は、
①一般の方に比べるとアスリートは人口が少ない
②アスリート向けのエクササイズは地味でつまらない
といった点が考えられます。
だから、アスリート向けの動画を作っても、視聴回数は伸びにくいでしょう。
私も今回動画をいくつか作ったのでわかりますが、たかだか5分程度の動画を作るにも多くの時間とエネルギーを要します。苦労してYouTubeに動画をアップしても、見てもらえないのでは意味がありません。
その時間とエネルギーを自己研鑽に当てた方がよっぽど生産的です。
したがって、そもそもアスリート向けの動画はYouTubeというプラットフォームと相性が悪いのです。
アスリート向けの動画の価値
なぜ「有料」なのか?
それでは、なぜ「有料」なのか?についてご説明します。
アスリート向けのトレーニングに関する知識、技術は非常に複雑で専門性が高いです。
多くのS&Cコーチがお金を払って大学や大学院で学んだり、セミナーや文献で情報をアップデートしたりしています。
つまり、「情報」そのものの価値が高いのです。
多くの時間とエネルギーを費やして動画を作り、お金をかけて得た知識や情報を無料で公開するのは、あまりにもお人好しすぎます。
私も、大学の学費に加えて、学外で毎月30,000円近い費用をかけてセミナーに通いS&Cについて学んでおりました。本を買って勉強することも多いです。
有難いことに両親から仕送りをいただいていましたが、それでは足りずアルバイトをして学ぶためのお金を稼いでいました。
だから、私は情報に価値があることを知っています。
情報の無料化で見えなくなった情報
YouTubeやSNSによって個人でも簡単に情報発信ができ、世の中にはたくさんの情報が存在しています。
しかし、情報が増えたといって、それが全てではありません。「無料」でアクセスできる情報なんてほんの一部に過ぎないでしょう。
自分が知らないだけで、世界中に情報が無数に存在するということに気づかなければ、「無料」の情報だけの偏った世界が形成されるでしょう。
まだまだ世界には明らかにされていない事が多数存在し、今もどこかで新たな発見がされています。そうやって情報は更新されていきます。
昔は非常に価値のあった情報が、今では無料になっているということはあります。しかし、今はそれ以上に価値のある情報が存在するということも忘れてはいけません。
今だって有益な情報は「有料」です。
「無料」の情報に慣れすぎた現代のアスリートや指導者の方に警笛を鳴らすため、私は今回10,000円オーバーというある意味破格の値段設定をしました。
「無料」が当たり前の価値観を破壊したいのです。
それがアスリートをさらなる成長を助け、指導者の指導の質を向上する鍵ではないでしょうか?
「無料」の空間の中に閉ざされた情報だけで満足しないでください。世界にはあなたが知らないだけで、もっとたくさんの有益な情報が存在します。
偉そうなこと言ってますが、私なんてひよっこ中のひよっこです。まだまだ、学ばなければいけないことが山ほどあります。
全てはアスリートのためです。